まずは読者の皆さんへ、自己紹介をお願いします。

はじめまして。Kitkatです。香港出身のクリエイター兼モデルとして活動しています。写真、ファッション、ランジェリー、そしてビジュアル表現を軸に、近年は日本と香港を行き来しながら仕事をしています。

私にとって写真は、単なるイメージではなく、身体や感情、そして女性の主体性を表現するための一つの言語です。

「Kitkat」という名前は、実は幼少期にイギリスで暮らしていた頃の経験に由来しています。当時、友人たちがよく私にニックネームをつけてくれていて、「Kitty cat」と呼ばれていました。それが次第に短くなり、「Kitkat」になったのです。

後になって、「KitKat」が日本では「きっと勝つ(必勝)」という意味を持つと知りました。そのことを知ったとき、とても不思議な気持ちになりました。まるでこの名前自体が、日本と運命的につながっていたかのように感じたのです。

Instagram : @kitkat_soleil2

日本のグラビア(写真)文化に触れるようになったきっかけは?

最初に日本の写真に惹かれた理由は、一般的にイメージされがちな「セクシー」とはまったく異なっていたからです。

日本の写真は、雰囲気や距離感、そして物語性をとても大切にしている。
静かで、やさしく、それでいて強い存在感があると感じました。

そのとき初めて、身体は誰かを喜ばせるためだけのものではなく、感情を表現するためのものでもあるのだと気づいたのです。


現在、香港ではどのような活動をしていますか?

写真撮影以外にも、以下のような活動を行っています。

  • 個人ブランド「Where’s Kit Bra」の運営・プロデュース
  • ビジュアルコンテンツおよびイメージ企画
  • ファッション・ランジェリー関連のクリエイティブ
  • クロスカルチャーな撮影プロジェクト

私は常に、「撮られる側」で終わるのではなく、創作全体に関わる存在でありたいと考えています。


香港には「グラビア(写真)」という概念はありますか?どう感じていますか?

正直に言うと、香港では「グラビア」という言葉自体がまだ一般的ではありません。

セクシーさは簡単にラベル化されてしまいがちですが、日本の写真が語っているのは、感情や想像力、そして“余白”です。

香港でも、身体をもっとやさしく、成熟したまなざしで見つめるためには、まだ時間が必要だと感じています。


特に好き、または影響を受けた日本の写真アイドルはいますか?

天木純さんがとても好きです。
彼女からは、無理のない自然さと自由さを感じます。誰かの期待に応えるためではなく、自分自身のあり方で存在しているように見える。

その「自然さ」は、私にとってとても大切なものです。

撮影の際、どのような気持ちでレンズと向き合っていますか?

カメラを見るとき、私が思い浮かべているのは、好きな人、信頼している人、大切に思っている誰かです。

そう考えると、自然とまなざしがやわらかくなります。
無理にセクシーさを演じる必要はありません。その瞬間、私は「愛されている」と心から感じているからです。


撮影現場で、印象に残っている大変な経験はありますか?

異なる文化の中でのコラボレーションでは、言葉や価値観の違いから、疲れや孤独を感じることもありました。

でも、そうした完璧ではない瞬間こそが、自分がなぜこの道を歩み続けるのかを、よりはっきりと教えてくれたのだと思います。


どのくらいまで活動を続けたいと考えていますか?

三十歳くらいまで、あるいはもう少し先まで続けるかもしれません。

私にとって年齢は制限ではなく、自分自身を誠実に表現し続けられるかどうか、その一点がすべてです。


今後の香港における写真文化の発展について、どう思いますか?

私は、香港でも写真文化はこれからゆっくりと成熟していくと信じています。
大切なのは、表層的な刺激ではなく、感情や物語、美意識に目を向けることだと思います。


写真以外に、今後の創作プランはありますか?

絵画の展示を行う予定があります。
写真とは異なる方法で、自分の内面世界を表現してみたいと考えています。


日本の写真文化を海外に紹介すること、そして「SCRATCH GIRLS」プロジェクトについてどう思いますか?

写真とマンガ、アニメーションを組み合わせることは、とても可能性のある方向性だと思います。

単なるセクシーさではなく、キャラクターや物語、美学に焦点を当てれば、香港の若い世代にもきっと響くはずです。
「SCRATCH GIRLS」は、香港でも十分に可能性のあるプロジェクトだと感じています。


最後に

写真とは、どれだけ多くの人に好かれるかではありません。
本当に「見てもらえた」と感じられるかどうか、そのことが大切です。

もし私の作品の中に、ほんの少しでも温度を感じてくれる人がいるなら、それだけで十分だと思っています。