VENUS SCOPE JAPAN ―― “エロス”を、もっと自由に、もっと美しく。

今の時代、性やエロスについて語ることは、少しずつオープンになってきているようで、でも実は、まだどこか恥ずかしさや偏見がつきまとっている。

VENUS SCOPE JAPANは、そんな「エロス」にまつわる空気を、もっと自由で、美しく、アートとして届けたいという思いから生まれたウェブマガジンです。

グラビア、春画、アンダーウェア、AV、アート、身体表現――
ジャンルの境界線を超えながら、日本独自の“性と美”のカルチャーを、国内外に発信していきます。

ただ“エロい”じゃなくて、感じる力を取り戻すような表現を。ただのコンテンツじゃなくて、感性が揺れるような時間を。

VENUS SCOPEは、あなたの中にある“エロス”をそっと揺らし、
“自分を生きること”に少し勇気をくれる場所でありたいと思っています。

ようこそ、VENUS SCOPE JAPANへ。ここから始まる、新しい“快楽と美”の物語を、ぜひ一緒に。


編集長・渡辺万美より


はじめまして。
VENUS SCOPE JAPAN 編集長の渡辺万美です。

17歳でグラビアの世界に入り、そこからモデル・表現者として、ずっと「身体」と「エロス」と向き合ってきました。

ときには偏見にさらされたり、
“女であること”“脱ぐこと”“見せること”に悩んだりしながらも、私の中にはいつも、「どうして人は惹かれるのか?」「エロスって何なのか?」という問いがありました。

だからこそ今、こうして“自分の言葉と目線で、エロスを語る場”をつくることに、とても意味を感じています。

このマガジンでは、グラビア、春画、アンダーウェア、プレジャーグッズ、そして私自身の表現も交えながら、「性=恥ずかしいもの」「脱ぐ=消費されるもの」というイメージを、少しずつ塗り替えていきたい。

エロスはもっと自由で、もっと美しくて、もっと“自分を愛する”ための感性だと思うから。

そんな想いを込めて、ここからVENUS SCOPE JAPANをスタートさせます。

編集長としても、ひとりの女性としても、ここでの出会いが、誰かの心や身体に、なにかやさしい火を灯せたら嬉しいです。

渡辺万美


日本のグラビアという文化


“見せる”と“感じさせる”のあいだに――日本のグラビア文化とは

日本における“グラビア”という文化は、ただの水着写真でも、アイドルの登竜門でもない。それは、日本独自の「エロスと芸術のあいだ」を生きてきた表現のかたちだ。

グラビアアイドルという存在が広く知られるようになったのは、1970年代以降。少年誌や週刊誌を中心に、“性的魅力”と“清純性”が共存するイメージとして浸透していく。

グラビアはずっと、矛盾を抱えている。「脱がないのにエロい」「アイドルなのに官能的」「見せないからこそ想像させる」――
そのギリギリの境界線にある表現が、人々の感性を刺激してきた。

写真は、ただ身体を写すものではない。目線や距離感、肌の湿度、空気の動き、背景のストーリー――
そこに込められたものが、“見る人の奥”を揺らしていく。

日本のグラビア文化は、そうした身体を通して心を語るアートでもある。

今この時代に改めて、「グラビアとは何か」を問い直すこと。それは、「性とは何か」「女性の表現とは何か」を問い直すことでもある。

EROSCOPEでは、この“日本のグラビア”が持つ曖昧さ、奥ゆかしさ、挑発性、そして美しさに焦点を当てながら、ただの「懐かしいカルチャー」ではなく、いま再び更新される“エロスの言語”として、紹介していきたい。


日本のエロスの歴史

エロスは、恥ではなかった――日本の「性と美」の系譜

日本人にとって、「性」はただの生理現象ではなく、文化であり、祈りであり、アートでもあった。

たとえば江戸時代に広まった春画は、庶民から武士、僧侶にまで親しまれ、ユーモアと誇張、そして豊かな性愛描写で、
“笑いながら学ぶ性愛”の教材としての側面も持っていた。

そこに描かれていたのは、ただの裸ではなく、人間の営みそのもの――恥じらいも、欲望も、戯れも。

江戸の遊郭文化もまた、単なる性の売買ではなく、言葉・仕草・着物・間(ま)で魅せる「演出された性愛」だった。そこには、“身体を通して心を交わす”という繊細な美意識があった。

明治・大正・昭和と時代が進むにつれて、性は徐々に“裏に追いやられたもの”になっていく。検閲、タブー、恥の文化――
それでも人々は、隠されたエロスの中にこそ、「本音」や「欲望の自由」を見つけていた。

ピンク映画、アングラ劇場、昭和のストリップ、風俗文化……
“見せてはいけないもの”のなかにこそ、人々は生きている実感や、他者とつながる快楽を求めていたのかもしれない。

そして今、私たちは何を感じ直せるだろう?

VENUS SCOPE JAPANは、この豊かなエロスの歴史を
“なかったこと”にするのではなく、私たちの中に脈々と流れる感性のひとつとして捉え直したい。

性とは、快楽とは、美しさとは。恥ずかしいものではなく、“触れるべき文化”として。今だからこそ語れる言葉と視点で、日本のエロスを再構築していく。